Graduate School of Engineering, Kobe University

工学研究科Department

工学研究科は、環境共生型持続的発展社会の構築に直結する工学知識・基盤技術・応用技術を創造し社会還元することをめざす教育研究組織です。

健康・福祉・医療工学コース

健康・福祉・医療に精通した工学技術者の養成

少子高齢化に伴う医療施設・従事者不足,医療過誤,医療費高騰,地域格差などの深刻な社会問題を解決するためには,医療分野の知識のみによる医療技術の向上・診断機器の開発を行うだけでは自ずと限界があります。

近年,医療・福祉分野への工学の貢献は著しいものがあり,医療用装置・人工臓器・ロボットなどの開発,あるいは情報通信技術やシステム管理,製薬研究,バリアフリーなどの生活環境さらには緊急時医療体制の構築などの研究開発が活発に進められています。
しかし,人体を対象とする医学とモノを対象としてきた工学との連携体制は十分でなく,本格的な医・工分野の連携を実現するためには融合した教育体系・研究基盤の構築が不可欠です。

この状況にかんがみ,工学研究科では,「健康・福祉・医療に精通した工学技術者」の養成を目的として,博士課程前期課程に健康・福祉・医療工学コースを設置しました(平成23年4月)。

対象

国際的医療産業都市構想を進める神戸市に立地する工学系大学院前期課程として,医学と工学を融合した先端的な研究・教育の拠点を目指すために,博士課程前期課程全専攻(建築学,市民工学,電気電子工学,機械工学,応用化学)で共通して,意欲と協調性を有する以下のような学生を求めています。

  1. 工学分野の専門知識を健康・福祉・医療領域に応用・発展させたい学生。
  2. 工学に関連した健康・福祉・医療工学的知識及び技術を学びたい学生。
  3. 健康や福祉・医療関連産業において活躍したい学生。
  4. 博士(後期)課程への進学を前提として,健康・福祉・医療工学の研究者を目指す学生。
カリキュラムの特徴

工学と情報,医療,福祉の技術を有機的に統合したカリキュラム構成となっており,本コース所属の学生は,自専攻科目のほか,選択必修科目として情報,医療,福祉に関する科目を履修します。

入学について

本コース独自の入学試験は実施していません。工学研究科博士課程前期課程の入学試験(推薦入試,一般入試,外国人留学生特別入試,社会人特別入試のいずれか)を受験し,入学後のコース選択により本コースへの所属が決まります。

入学試験の詳細については,募集要項を参照してください。