Graduate School of Engineering, Kobe University
工学研究科Department
工学研究科は、環境共生型持続的発展社会の構築に直結する工学知識・基盤技術・応用技術を創造し社会還元することをめざす教育研究組織です。
リチャード・ファインマン博士が「針の先端程度の大きさに、ブリタニカ百科事典すべてを記憶できるコンピュータ」としてナノテクノロジーを提唱してから、50年近くも経ちます。
その当時はまだ夢物語であったものが、今や現実のものとなりつつあります。
本コースでは、ナノテクノロジーの基盤となるナノ材料に焦点を絞り、今後この分野での研究を志す学生諸君が、研究の基礎となる概念を修得することができます。
このサブコースの科目は
博士課程前期課程学生対象の「学際工学特論4」
博士課程後期課程学生対象の「学際工学特論D」
として開講されます。
ナノテクノロジーとは、ナノメートル(nm; 10億分の1メートル)程度の大きさを持った物質系を自在に操り、人間に役に立つ物を作り出そうという技術です。
本コースでは、その基盤となるナノメートル程度のサイズをもつ物質系について、その物理的・化学的性質を講述します。
内容は、ボトムアップとトップダウンの手法によるナノ材料創製、原子構造、化学組成および電子状態についてのナノ材料評価、表面効果および量子サイズ効果に起因するナノ材料物性の3つから構成されており、種々の応用の可能性についても言及します。
本コースは、「ナノ材料創製」、「ナノ材料評価」、「ナノ材料物性」の3つの主題から構成されています。