Graduate School of Engineering, Kobe University

工学研究科Department

工学研究科は、環境共生型持続的発展社会の構築に直結する工学知識・基盤技術・応用技術を創造し社会還元することをめざす教育研究組織です。

先端膜工学センター
Center for Membrane and Film Technology

先端膜工学センターホームページ

膜工学分野の世界的な研究拠点形成を目指して

現在、人口増加や経済発展などの社会的要因や地球規模の気候変動などの自然的要因により、世界各地で水不足が深刻化している。水不足問題を解決する手段として、膜を利用した水の再利用や浄化技術、さらには海水淡水化など、膜技術を用いた水の有効利用がますます重要になっている。また、二酸化炭素の排出抑制や水素製造時のガス分離など、膜を用いるガス分離技術にも注目が集まっている。このように環境問題の解決につながるキーテクノロジーとして膜工学が脚光を浴びている。また、分離膜のみならず、有機デバイスとしての薄膜、塗布膜あるいは触媒機能を有するメンブレンリアクターなど多様な膜技術に、環境・省エネ・高効率プロセス化などの観点から多くの関心が集まっている。

このような背景のもと2007年に「先端膜工学センター」が設立された。本センターは、我が国初かつ唯一の総合的膜研究拠点として、上記した様々な膜技術に関して大学独自の基礎研究から実用化を目指した応用研究まで幅広く、世界最先端の研究と教育に取り組んでいる。2015年4月には新たに先端膜工学研究拠点棟(6階建、延べ約6000m2)が竣工し、ここを軸に最先端設備の充実とグローバルな人材集積により、世界を先導する膜技術の開発と国際競争力強化に取り組んでいる。

センターの取り組み方

先端膜工学センターには現在、「水処理膜グル―プ」、「ガス分離・ガスバリア膜グループ」、「塗布膜グループ」、「有機薄膜グループ」、「膜バイオプロセスグループ」、「膜材料合成化学グループ」の6つの研究グループが設置され、膜に関し多面的な研究を展開している。また、海外の10大学の膜センターとセンター間の学術協定(Memorandum of Understanding; MOU)を結び、研究協力や相互訪問、共同シンポジウム開催などの国際学術交流を行っている。さらに、企業と大学の橋渡しを担う「(一社)先端膜工学研究推進機構」に参加する約70社の企業と、数多くの共同研究、情報交流、人材教育、施設利用等の連携プログラムを実施することで、産学連携による成果を上げている。

このように本センターは、世界最先端の膜工学の研究と教育活動、産業界のニーズを反映したタイムリーな研究開発と人材育成に取り組むことで、神戸発の世界的な膜研究拠点の形成を目指している。

センター組織

センター長

応用化学    松山秀人(教 授)

副センター長

応用化学    石田謙司(教 授)
海事科学研究科 蔵岡孝治(教 授)

センター教員

教 授:吉岡朋久(科学技術イノベーション研究科)、森敦紀(応化)、荻野千秋(応化)
特命教授:新谷卓司(科学技術イノベーション研究科)
准教授:中川敬三(科学技術イノベーション研究科)、市橋祐一(応化)、菰田悦之(応化)、今駒博信(応化)、丸山達生(応化)
特命准教授:長谷川進(応化)、熊谷和夫(応化)、岡野健太郎(応化)、佐々木健吾(科学技術イノベーション研究科)
講師:福島達也(応化)
助教:神尾英治(応化)、堀江孝史(応化)、谷屋啓太(応化)、 鈴木登代子(応化)
特命助教:高橋智輝(応化)、佐伯大輔(応化)、Sungil Jeon(応化)
助手:小柴康子(応化)
学術研究員:高木良助、岸本通雅、加藤典昭、方 立峰、程 梁、稲田飛鳥
協力教員:三崎雅裕、森本勝大

 

問い合わせ先

〒657-8501

神戸市灘区六甲台町1-1

神戸大学大学院工学研究科
先端膜工学センター 事務局

Tel/Fax:078-803-6610
E-mail:eng-membrane (at) research.kobe-u.ac.jp

(at)を@に代えて送信して下さい。

センターホームページ: http://www.research.kobe-u.ac.jp/eng-membrane/center/