研究活動Activity
「社会に要請に応える新しい科学技術」に関する研究を推進するために機動性のある研究体制を構築しています。
「大学発アーバンイノベーション神戸」は、神戸市が抱える地域課題等の解決につながる可能性のある研究活動への支援を通じて、独創的な解決方法の発見、新たな社会価値の創出を促進するとともに、研究活動の展開を通じ、大学を拠点とする産官学共創、地域連携のエコシステムの醸成を目指し、神戸の未来社会の変革を担う高度人材の育成、発掘、循環の枠組みづくりを推進するために実施されています。
この度、2023年度の一般助成型について、学識経験者等による選定委員会の審査を踏まえ、採択研究として近藤教授(主配置:都市安全研究センター)の以下の研究が採択されました。
【研究題目】
コロナ住居喪失危機を契機としたハイブリッド型住宅セイフティネットの構築に関する研究
【研究概要】
新型コロナウィルス感染症拡⼤に端を発した住居喪失危機の実態とコロナ独⾃施策・平時の住宅・居住政策の関係を分析・検証し、居住安定化に資する住宅セイフティネットモデルを構築します。コロナ禍に活⽤された居住⽀援政策の内容・特徴・運⽤状況を整理し、ヒアリング調査、質問紙調査、既存の社会統計で特定する住居喪失危機の実態と、政策・施策の関係を分析して、政策と実態の乖離を明らかにします。アウトプットとする住宅セイフティネットのイメージは、災害ケースマネジメントをモーターとし、コロナ禍・平時・災害時の多様な施策を動⼒源として組み合わせる居住安定化を実現するハイブリッドモデルです。危機にどのような施策(部品)を、どう組み合わせて(構造)、運⽤したのか(動⼒)を分析し、そのハイブリッド性と結果を検証します。本研究はコロナ危機対応を柔軟性、適応性、冗⻑性等から評価する災害レジリエンス研究としても位置付けられます。
神戸市HP
https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/842903783826.html