研究活動Activity
「社会に要請に応える新しい科学技術」に関する研究を推進するために機動性のある研究体制を構築しています。
電気電子工学専攻の杉本泰准教授が提案した課題「ナノ粒子を用いた新規構造色インク・塗料の開発及び事業化推進」が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「大学発新産業創出基金事業 ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)」に採択されました。
本プログラムは、大学等発の技術シーズを核にして、社会・経済に大きなインパクトを生み、国際展開を含め大きく事業成長するポテンシャルのあるディープテック・スタートアップの創出を目的としており、最長3年程度の期間で総額3億円程度の研究開発費の支援が受けられます。
杉本准教授は、構造発色ナノ粒子の技術を活用して、「軽い・薄い・強い」を実現する新しい構造色インク・塗料の研究開発を進め、その国際展開を図るスタートアップの設立を目指すことを提案し、書類選考およびヒアリング審査の結果、35件の応募課題の中から6件の採択課題の一つに選ばれました。本事業では、事業化推進機関として独立系ベンチャーキャピタルANRI株式会社
のプロジェクトマネジメントのもと、実用化に向けてさらに研究開発を進めるとともに、量産技術の確立と事業開発を進めることで、グローバルで戦えるマテリアルスタートアップの設立を目指します。
なお、本事業は2024年12月から開始される予定です。
図:構造色を示すシリコンナノ粒子インクとナノ粒子の電子顕微鏡像
参考リンク
「ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)」に採択されました | 国立大学法人 神戸大学 (Kobe University)
ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)令和6年度新規採択課題の決定について