概要

神戸大学の工学系学生である皆さんに、グローバルな視点と異文化間理解を定着させ、世界で活躍できる工学系グローバルリーダーとしての素養を身につけてもらうのが、工学グローバルチャレンジプログラム(GCP)の目的です。本プログラムでは、学部1~3年生までの3年間、オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(Royal Melbourne Institute of Technology)との交流を中心として国際共修を行います。

わたしたちは多様な言語・文化間に身を置き、日々を送っています。

本プログラムを通じて、カーボンニュートラルやSDGsなど世界的課題解決をテーマに、海外学生と共に学び、経験し、お互いの理解を深める活動を行うことで、将来的に皆さんが言語・文化を越境し、世界的な課題の解決のために工学系の知見を活かすことができる存在となることを期待します。

 年次別内容 

 ※2023年度の例

学部1年次生

1年生前期中に本プログラムの募集説明会を行います。(4/21に終了)応募〆切は2023年度は6月30日です。応募学生の中から、英語外部試験成績・面接などを通じて、プログラム参加学生の選抜を行います。
英語力だけでなく、自ら行動し、外国人学生と共に学び成長していくことに興味と意欲をもつ学生さんを募集しています。

選抜された学生を対象にして、1年生後期に工学専門英語(テクニカルターム)や活用法を学ぶ「工学英語入門」を履修し、単位を取得します。

学部2年次生

2年生では海外短期留学派遣を行いますが、海外留学前に必要な安全教育、留学生活に関する事前学修を行います。海外で、事件や犯罪、テロ、感染症などに巻き込まれないよう危機管理オリエンテーションなどを受講します。また留学先である国や都市、大学について事前に調査し調べることで、留学時の学修効果は格段に上がります。

留学直前には、相手大学での活動内容を踏まえた事前学修を十分に行った上で、海外短期留学”派遣”を行います。相手国では、工学系英語講義への参加、学内研究室実施見学、相手国企業や研究所の見学、海外学生との国際グループワークなどに取り組みます。
帰国には、留学事後学習を行います。

2022年度は3月にロイヤル・メルボルン工科大学(オーストラリア)へ短期留学いたしました。

→活動報告については≫

学部3年次生

サマースクールを通じて受け入れた海外学生約30人とともに、神戸大学だけでなく関西地域で世界的に活躍する地域企業群(デザイン建築・地盤工学・電気メーカー・機械重工業・化学ゴム・情報・医療工学など)の協力を得ながら、国際共修を行います。
 
グローバルにビジネス展開する企業を訪問し、その先端技術を知ると共に、世界で活躍する企業研究者、技術者との議論を通して、技術的側面だけでなく、企業における資源・エネルギー・人材のサプライチェーンをあり方を学びます。
学内では、カーボンニュートラル・SDGsなど世界的課題解決に関連する先端工学講義への参加や新価値創造型PBL、学生主催ワークショップを開催して、共に学びます。
 
また、外国人留学生向けには、キャリア教育、インターンシップ紹介などの機会も提供する予定です。

本プログラムを通して、継続的に国際共修/協働学修を経験・体験することで、
海外留学や海外生活への心理的な障壁をさげることができれば、
将来、皆さんが卒業論文・修士論文・博士論文の作成に必要な研究活動の中で、
中長期留学に飛躍・発展するチャンスが増えるのではないかと期待しています。