海外研修(メルボルン)の体験談|2022年度


私はメルボルン研修で様々な経験をしましたが、特に印象深かったのは、日本とオーストラリアの文化の違いでした。例えば、同時にエレベータに乗った現地の全く面識のない人が急に話しかけてくるのです。海外に行くのが初めての経験だった上、日本ではめったにないことなので、初めは不安が大きかったのですが、メルボルンで過ごすうちに徐々にこれが現地の人の暖かさなのだと気づくことができました。他にも、海外は危ないと言う偏見があったのですが、思っていた以上に治安が良いという気づきも得られました。このように、国によって文化や住む人の考え方が違うので、今後海外に行くことがあったら偏見に惑わされずよく周りを観察して現地の人とのコミュニケーションを楽しみたいです。

電気電子工学科2年(渡航時)


私がメルボルン研修に行き得られた経験の中で最も大切であると感じたことは失敗を恐れず質問することです。質問することは、その分野や人に対しての自分の興味を示す手段の一つだと考えています。GCPでは現地の大学の講義に参加したり企業の方々の話を聞いたりするたくさんの機会があります。当初、私は自分の英語力の自信のなさや、自分だけが悪目立ちしてしまうのが怖いという引け目を感じていました。しかし、現地の方々は日本での学習以上に私たちに質問することを求め、私もだんだんと感じた疑問を言葉にできるようになりました。

 積極的な質問をするには内容を多角的に見つめ、自分の言葉で表現する必要があります。もちろん全て英語での会話となるため何度も伝えたい意図が伝わらない失敗をしました。しかし、何度も失敗することで、どのように意図を伝えるかを工夫し、情報を的確に伝えることができるようになりました。この技術は私の大学生活での学習やそれ以外においても非常に役立っています。

応用化学科2年(渡航時)


約2週間の海外研修に参加して、生活スタイルが日本とオーストラリアでは大きく違うと感じました。飲食店を除き、多くの仕事は午後3時頃に終業します。街中にはカラフルな外装やこだわりの内装で仕上げた個性的なビル群が並んでいると思えば、建設されてから優に50年は経っていそうな丁寧な装飾が施された住宅が並んでいます。人々は日中に、自由でアーティスティックな感性を刺激される仕事場に身を置き、夕方には商業施設が閉店した落ち着いた街を通って帰宅します。また、街中には日本よりずっと多くの公園があり、豊かな生態系が広がっています。仕事終わりに散歩している人を多く見かけ、ゆとりのある生活を楽しんでいると感じました。夜まで明るい街中を帰宅するのが一般的な日本と比べると、オーストラリアは買い物などの面では不便な一方、仕事モードとリラックスモード、というメリハリがついた家族との時間をゆっくり楽しめる街だと感じました。

建築学科3年(渡航時)


今回のメルボルン研修を通して、自分の専門を越えてより広い内容で学ぶことで新たな興味関心に気が付くことが出来ました。

さらに研究機関だけでなく、「社会に貢献するものづくり」という観点で様々な研修がありました。普段の学業では、実際の技術、特に海外のものを見られる機会は多くありませんので、英語での研修は大変でしたが良い経験になりました。

また、研修で関わった人達は私にとって大きな財産になりました。

工学部GCPは各学科の同級生が集まり、長い期間にわたって一緒に様々な活動をします。GCPのメンバーは、それぞれの研究やキャリアについて全員が素晴らしい志を持っていて、とても刺激になりました。さらに現地の大学院生との交流では、研究に誇りをもって意識高く取り組んでいることに感銘を受けました。

今回の研修では新しい工学の側面を知り沢山の仲間に出会うことができて、私の今後の研究活動にも必ず活きてくると思います。そして、私は夏から1年間の交換留学を予定しています。メルボルンでの経験は、留学への自信やモチベーションになりましたし、自分の現在地を知り、目標を立てるための機会にもなりました。

市民工学科3年(渡航時)