オーストラリアへの海外派遣プログラムを実施しました|2024年度

工学部・工学研究科は2025年3月に「2024年度工学部グローバルチャレンジプログラム(以下、工学部GCPと記載)メルボルン研修」 を開催しました。
この工学部GCPによる海外研修は、2023年度より文部科学省「令和4年度大学の世界展開力強化事業」の採択プロジェクトである「世界的課題解決に向けた工学系グローバル人材育成のための国際共修/協働学修プログラム」の一環として実施しており、工学部・工学研究科の海外交流相手大学であるオーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(以下、RMIT大と記載)へ学部学生を短期派遣するものです。昨年度は工学部2年次生15名が3月にRMIT大を訪問しました。

【プログラム】

AM PM
3月12日(水) 開会ガイダンス CSL (連邦血清研究所 Commonwealth Serum Lab) 訪問
3月13日(木) Nissan Casting Plant(豪州日産鋳造工場)訪問 RMIT大Chemistry and Chemical Engineering Labs見学
3月14日(金) Yarra Park地下浄水施設見学 Melbourne Cricket Ground and Australian Sports Museum見学
3月17日(月) CSIRO (オーストラリア連邦科学産業研究機構 Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation) 訪問 Australian Synchrotron(国立放射光施設)訪問
3月18日(火) RMIT大Digital Manufacturing Facility見学 RMIT大Textiles Labs見学 (Brunswick Campus)
3月19日(水) RMIT大Food Science Lab見学 (Bundoora West Campus)
3月20日(木) RMIT大Desigan Hub and Gallery見学 Humanitarian Engineering Tutorial(RMIT大工学部によるPBL型授業)参加
閉会セレモニー
CSL Behringにて 
Nissan Castingにて

      

具体的な活動内容としては、RMIT大でのPBL型授業への参加、工学・技術系研究施設の見学、グローバル企業等への訪問等を実施しました。プログラムを終えた参加学生達からは以下のような様々な声が寄せられました。

  • (異文化間コミュニケーションを念頭に置いて)英語を話すことに慣れることができれば、思いのほか英語を話すことができるようになるということと、英語を話すことに慣れるまでは失敗することを恐れずに伝えたいという強い気持ちをもって話すことが英語を用いてコミュニケーションをとるうえで非常に重要であると学ぶことが出来た。
  • (Chemical Engineering Labsの見学をふまえて)個人的に興味が湧いたのは、アンモニアから、窒素と水素を取り出すというものだ。これは、どれくらいの収率かわからないが、尿などを再生利用して資源にできれば、かなり資源の節約になるのではないか。
  • (Advanced Manufacturing Facilityの見学をふまえて)自分が最も興味があったのがプログラム作成から製品完成までの所要時間で、そのことについて質問したところ製品の種類によるがプログラムの作成、3Dプリンターでの製作ともに5-6時間ずつという回答を得た。非常に複雑な構造の製品の研究のため3Dプリンターでの製作に大きな時間を要するのは仕方ないが、プログラム作成に関しては同じ時間でもたった5-6時間で完成させるという速さに驚いた。