Kobe University Engineering Summer School 2024を開催しました

工学部の異文化間共修プログラム「Kobe University Engineering Summer School 2024」(以下、「サマースクール」) を7月1日から12日までの10日間にわたり開催しました。今夏は100名を超える応募者の選考を経て、ロイヤルメルボルン工科大学(オーストラリア)から17名とマヒドン大学(タイ)から3名、計20名の学生が参加しました。加えて、昨年に引き続き今年も神戸大学工学部グローバルチャレンジプログラム(GCP)生も一部参加しました。

現在、工学部GCPでは学部2年次のプログラム生が、3月のロイヤルメルボルン工科大学への海外派遣を主軸とした短期派遣型留学プログラムを展開しており、今年3月に実施した現3年次プログラム生の海外派遣時と同様に、今回のサマースクールにおいても、GCP生と各国の学生達が活発に交流する様子が見られました。

2025年に阪神・淡路大震災発生から30年を迎えるという時機に鑑みて、今夏のサマースクールは「防災・減災」をその根幹を貫くテーマとして採用しました。具体的には「Feel the Sea Breeze and Disaster Resilient Technologies in Kobe」を表題として掲げ、神戸大学における試みを紹介するとともに、工学部の各学科による講義とラボツアー、企業や研究施設、工学技術に関連する施設の見学、有事における言語的な障壁を超えるコミュニケーションツールを構想するワークショップ等で構成されたプログラムを実施しました。

プログラムを終えた参加学生達からは、「日本語のクラスで、標準語に加えて関西方言も少し教えてもらったため、クラス内で学修した内容と普段の生活や観光で見聞きする言葉を繋げてプログラム時間外でも学ぶことができた」、「日本での就職を本格的に考えるため、インターンシップ活動等に関する情報をさらに真剣に集めていきたい」等、工学系学修から社会文化系学修、プログラムが学生個々人のキャリア形成に与えた影響に至るまで、様々な意見が寄せられました。

【プログラム】

AM PM
1日目  開会式:
 ・ウェルカムスピーチ
 ・プログラム導入
 ・サバイバルジャパニーズ①
 ・基調講演A:神戸大学におけるSDGsの取組
2日目  機械工学科による講義・ラボツアー サバイバルジャパニーズ②
基調講演B:日本における自然災害概論(都市安全研究センター)
3日目  学外訪問研修(1)
阪神高速豊崎工区換気所新築及び開削トンネル・下部工事
4日目  サバイバルジャパニーズ③ 建築学科による講義・ラボツアー
5日目  サバイバルジャパニーズ④
情報知能工学科による講義・ラボツアー
キャンパスツアー
6日目  学外訪問研修(2)
神戸市立博物館

人と防災未来センター
7日目  サバイバルジャパニーズ⑤
電気電子工学科による講義・ラボツアー
学外訪問研修(3)
株式会社ノーリツ
8日目  応用化学科による講義・ラボツアー サバイバルジャパニーズ⑥
9日目  市民工学科による講義・ラボツアー サバイバルジャパニーズ⑦
10日目 ワークショップ ワークショップ発表会
閉会式:
 ・修了証書授与式

※「Kobe University Engineering Summer School 2024」は、文部科学省令和4年度大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業~インド太平洋地域等との大学間交流形成支援~」の採択事業「世界的課題解決に向けた工学系グローバル人材育成のための国際共修/協働学修プログラム」の一環として実施するものです。

(工学部・工学研究科)

英語版(Activity Report - Kobe University Engineering Summer School 2024)≫

写真ギャラリーページ≫