創⽴100周年記念
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真空管コレクション



 真空管とは,熱陰極より放射される電子の流れを制御することにより,微小な電圧を増幅する機能をもつ素子のことです。真空管はエディソンによる熱電子放射効果の考察から発展して,1900年代の始めに米欧で開発され,その後多くの改良が加えられました。ラジオ,テレビ,電話などの有線通信,アマチュア無線を始めとする無線通信,各種の電子計測,モータなどの電力機器の制御などに広く利用されてきました。1925年に始まったラジオ放送は,真空管の民生需要を高めました。真空管はトランジスタを始めとする半導体技術に受け継がれましたが,その技術が現代社会に与えている影響は計り知れません。

 真空管は科学技術研究の分野においても多大の貢献を果たし,大学においても多くが利用され,半導体集積回路にとって代わられ,そして捨てられていきました。現在これを利用しているのは,一部のオーディオマニアだけであり,我々の身近の電子レンジの中で使われていることすら知られていないというのは寂しいことです。工学研究科では,100周年記念事業のモニュメントとして,太平洋戦争前後から昭和30年代の日本製の真空管を展示しています。初期のものから,受信管,小型送信管,特殊管などが含まれており,我国の真空管技術の変遷が見られます。

 尚,展示している真空管は,北村新三名誉教授(元神戸大学副学長)をはじめとする諸先輩が収集されたものです。

真空管コレクションの紹介動画

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