創⽴100周年記念
モニュメント

ホーコートランシット(測量機器)

ホーコートランシット(測機舎;1959年)

 測量とは,地表上の位置や高さ,あるいはそれらの変化を測り,形状や面積を正しく把握するとともに,これらを図示する技術であり,測量学および測量学実習は,過去から現在に至るまで,土木工学・建設学・市民工学を学ぶ学生にとって不可欠な科目と位置付けられてきました.一方,測量学実習に使用される測量機器は,その時代とともに着実に進歩を遂げ,1980年代まで使用されていた代表的な測角器械のひとつであるバーニア読みのトランシットは,1990年代には電子式セオドライト,2000年代以降は光波測距儀を備えたトータルステーションへと変貌していきます.このように,実習に使用されてきた測量機器は,「学んだ時代を映す鏡」としての側面もあるため,工学部土木工学科・建設学科・市民工学科では,1960年代から現在に至るまで,それぞれの時代に活躍した測量機器を大切に保存しています.これらを代表して,100周年モニュメントとして保存されることになりました測機舎(現株式会社ソキア・トプコン)の「ホーコートランシット」は,1959年に発売されたもので,おもに1960年代に使用されていたものと思われます.


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