創⽴100周年記念
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コンクリート試験機



 この500トンコンクリート試験機は、当時急速に普及し始めていた鉄筋コンクリート造の基礎研究を支えた最先端の機器であり、神戸高等工業学校の開校と同時に着任した田辺平学が導入を主導したと考えられ,1924年度以前には購入されていたとされています. 購入費用は実に1万4400円という破格に高価な試験機であり、それは神戸高等工業学校の校舎の建設費が23万円であったことと比較すれば容易に理解できます。これほど高価な機器を購入することができた背景として、広田精一校長の優れた見識と実践的な素養を指摘しておく必要があります。広田校長は、校舎の上階をRC造から木造にすることで当初の建設費用を9万円近く節約し、この費用を内部施設の充実に充てたのです。実際,電気学科や機械学科でも1万円以上の高価な機器が創立時に購入されたことが記録として残っています。

 この試験機は,神戸高等工業学校時代のみならず神戸大学工学部の時代になってからも,多くの研究を支えてきた実験機器でしたが、神戸大学工学部の前身である神戸高等工業専門学校から引き継がれてきた、唯一ともいえる機器であり、今や広田精一初代校長の神戸高等工業専門学校創立時の教育理念を色濃く反映した貴重な遺産であります。

コンクリート試験機の紹介動画

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