創⽴100周年記念
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天秤



 化学の実験において物質の重さを測ること(秤量)は極めて重要な基本操作であり,秤量を正確に実施することは化学の実験の成否を大きく左右するといっても過言ではありません。過去には,秤量精度の高い天秤は分析機器の中でも極めて高価な物品であり,大学の研究室においても貴重品として大切に取り扱われてきました。精密な天秤を正しく取り扱う技術の習得は,分析化学教育において先ず最初に教わる実験の基本であり,大学初年次から始まる化学の実験実習においても大切な課題となっていました。電子回路の集積・小型化がすすみ,アナログからデジタルへと変わっていった1970~80年代以降には,安価でより簡便に物質を秤量できる電子天秤へと完全に取って変わられ,現在では,若い世代の化学者が旧来の天秤を目にする機会はほとんど無くなってしまいました。工学部応用化学科では,ここにモニュメントとして記録に残し,化学遺産として歴史に刻み長く語り継いでいきたいと考える一品です。(成相裕之名誉教授所蔵)

天秤の紹介動画

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