ごあいさつ・ビジョン

これまでとこれから --ビジョンのイメージ図(その1)--

これまでとこれから

神戸大学工学部の前身として1921年に開学した神戸高等工業学校.初代校長・廣田精一氏のもと,西代に学舎を構えました.廣田校長は電気自動車の開発や市民に向けた科学万博の開催など,画期的なアイデアと情熱をもとに工学教育や先端研究そしてそのアウトリーチ活動をおこないました.戦時中は西代学舎の焼失や,未来ある学生が戦地に赴く学徒出陣がありました.戦後1949年に神戸地区に存在していた神戸経済大学・神戸経済大学予科・神戸工業専門学校・姫路高等学校・兵庫師範学校・兵庫青年師範学校と合わさり,総合大学となった神戸大学の工学部となります.そして,1964年に大学院の修士課程を設置,その後1981年には悲願の博士課程を設置し,学務と実務の両立という開学の精神を重んじながら,多くの工学人材を世に輩出してきました.1995年には阪神淡路大震災により,多くの学生・教職員が被害をうけました.この被災経験が,震災地にある総合大学として,安全・安心な都市の創出をめざし学際的かつ総合的に研究する,1996年の都市安全研究センター設立につながっていきます.2004年には国立大学法人となり,現在に至っています.これからの神戸大学工学部は,社会の変化の中で,地球環境や持続可能で幸福な社会づくりを視野にいれた工学研究の発展をめざします.そして,複雑な社会システムに起因した現象を本質から見つめ,まだ見ぬ可能性を模索し,不確実で流動的な社会のなかで知の拠点として先端研究と人間教育を推進し続けて社会に貢献していきます.

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