工学部GCP オーストラリア海外派遣プログラム(2025年度-体験記①)追記あり

工学部 建築学科 3年
高田 康貴 さん

テキスタイルラボ見学報告

工学部 建築学科 3年
平井 陽 さん

3月17日の午後は繊維技術ラボを訪れました。伝統的デザインの染色、機織ができる機械を見ました。

インジェクトプリンターを用いて、コンピュータからデザインを送ってどんな色・形にするかによってカートリッジを変えながら印刷しているということを知りました。プリントした後はプリントを安定させるためにプレスさせていました。特に印象的だったのは、人体模型でシミュレーションする機械です。

実際の人と同じ動きを再現することができ、それに伴う熱や汗の発生を調べられるということを知りました。人体にとって快適な繊維の開発に貢献していると分かりました。寝ている状況の再現はもちろん、模型を走らせることもできるそうで、スポーツシューズを履かせて走らせることもあるらしいです。赤ちゃんの模型もあり、乳児の睡眠時の快適性も発熱・発汗を測定することで測定可能だと知りました。

このようなアプローチは、建築分野における温熱環境の研究とも共通しており、快適性を多角的に捉える視点の重要性を感じました。
建築では温熱環境の6要素の一つとして着衣量が挙げられるように、衣服は人間の快適性に大きく関わる要素と習いました。

これまで自分は建築的手法によって快適性を確保することに重点を置いて考えてきたが、今回の見学を通して、繊維という別の観点からも快適性を操作できる可能性があると気づきました。

Metro Tunnel HQ 見学報告

工学部 市民工学科 3年
山口 真桜 さん

私は今回、メルボルンに「メトロ・トンネル」という新しい鉄道トンネルが建設されたことを現地の先生から教わりました。現在専攻している市民工学と深く関連していると聞き、プロジェクトの広報施設である「Metro Tunnel HQ」を訪れました。

メトロ・トンネルは、新たに設置される5つの駅を結ぶ地下トンネルであり、開通後は既存の路線を補完する形で地下鉄が運行されます。高密度信号システム(HCS)の導入により、列車が安全な車間距離を保つため自動で速度調整を行うことが可能となり、以前よりも高頻度な運行が実現します。これにより、市民の利便性は飛躍的に向上すると考えられます。

5つの新しい駅はどれもデザイン性に優れており、周辺の歴史的建造物を反映させた駅や、地下まで自然光が差し込むよう設計された駅など、地域の特性が活かされています。また、乗客の安全を守るためのホームドアや、車両ごとの混雑状況を示す乗客情報ディスプレイなど、多くの最先端な機能も導入されています。このプロジェクトの実現により、公共交通ネットワーク全体の接続性が大きく向上することが期待されます。

2015年に始動したこのプロジェクトは今年ついに地下鉄の開通を迎えますが、メルボルンのインフラ整備はこれだけに留まりません。郊外をつなげ、居住エリアの選択肢を広げるための「SRL(サバーバン・レール・ループ)イースト」の建設に加え、踏切除去プロジェクトやウェスト・ゲート・トンネル・プロジェクトも並行して進んでいます。

海外で現在進行中の大規模なインフラプロジェクトを実際に肌で感じ、学ぶという貴重な機会をいただけたことに感謝しています。今回の現地訪問を通じて、自身の専門分野に関する知見を深めることができ、非常に有意義な経験となりました。

2025年度-オーストラリア体験記②(電気電子工学科・機械工学科)は≫

2025年度-オーストラリア体験記③(応用化学科・情報知能工学科)は≫