Kobe University Engineering Summer School 2025を開催しました

「Kobe University Engineering Summer School 2025」(以下、「サマースクール」)を、7月1日から10日間にわたり開催しました。今年も100名を超える応募者の中から選考を経て、ロイヤルメルボルン工科大学(オーストラリア)およびマヒドン大学(タイ)から計19名の学生が参加しました。神戸大学工学部に所属するグローバルチャレンジプログラム(以下「GCP」)の学生とともに、10か国の学生が参加するグローバルプログラムとなりました。

サマースクール期間中は、学内プログラムだけでなく、参加学生同士の自主的な交流企画を通じて親睦を深め、充実した10日間を過ごしました。GCPでは、学部2年次のプログラム生が来年3月にロイヤルメルボルン工科大学への短期留学を予定しており、参加学生はサマースクール終了後もオンラインで同校との共同プロジェクトに取り組み、来春3月にメルボルンでの発表に向けて学びと交流を続けていく予定です。

今年のサマースクールでは、神戸大学学内での講義やラボツアーによるアカデミックな学びに加え、明石海峡大橋、川崎重工業の水素施設、神戸大学未来医工学研究開発センターなどの企業・研究施設も訪問しました。また、防災科学技術研究所E-ディフェンスや人と防災未来センターにおける災害・防災学習など、防災の観点からの学びも含め、産官学を横断するプログラムとなりました。

川崎重工業や明石海峡大橋、防災科学技術研究所(E-ディフェンス)の現場見学は、教室での学びを現実の技術や社会課題と結びつける貴重な機会となり、参加者にとっては自分の専攻分野を超えた幅広い知識や新たな視点を得る機会となりました。

学生からは、こうした実地見学を通じて研究の意義を再認識し、将来のキャリア形成に役立つ学びが得られたとの声が多く寄せられました。

また、サマースクールでは多様なプログラムを通じて異文化について学びました。言語や文化の違いを超えて円滑にコミュニケーションを図るスキルの習得、日本人学生との交流を通じた日本語の基礎表現の習得、神戸大学書道研究会による書道体験など、多彩な異文化体験を経験しました。

限られた時間の中で、多様なバックグラウンドを持つ仲間と協働し、互いの意見を尊重しながら課題に取り組む経験は、柔軟な対話力や問題解決能力の向上につながりました。

本サマースクールは、単なる短期研修にとどまらず、異文化理解力と実践力を兼ね備えた次世代のグローバルエンジニアを育成する場としての役割を果たしています。

※「Kobe University Engineering Summer School 2025」は、文部科学省令和4年度大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業~インド太平洋地域等との大学間交流形成支援~」の採択事業「世界的課題解決に向けた工学系グローバル人材育成のための国際共修/協働学修プログラム」の一環として実施したものです。

(工学部・工学研究科)

プログラム詳細






AM PM
7月

1日(火) 
神戸大生とのウェウカムランチ 開会式:
 ・ウェルカムスピーチ
 ・プログラム導入
 ・基調講演A:神戸大学におけるSDGsの取組み
キャンパスツアー
歓迎会
2日(水)  日本語学習
情報知能工学科による講義・ラボツアー
応用化学科による講義・ラボツアー
書道体験・パフォーマンス見学
3日(木) 電気電子工学科による講義・ラボツアー 市民工学科による講義・ラボツアー
神戸大生とのワークショップ(合意形成)
4日(金) 学外企業研修:E-ディフェンス 学外企業研修:明石海峡大橋
5日(土)  学外研修:神戸市博物館
神戸大生による神戸市内ガイド・ランチ
学外研修:人と防災未来センター
神戸大生とのアクティビティ
6日(日) 自由行動 自由行動
7日(月)  自由行動 自由行動
8日(火) 建築学科による講義・ラボツアー 機械工学科による講義・ラボツアー
神戸大生とのワークショップ(D&Iの理解)
9日(水) 学外企業研修:川崎重工業 学外企業研修:神戸海洋博物館・川崎ミュージアム
神戸大学未来医工学研究開発センター・メディカルラボ見学
10日(木) 日本学習 live and work in Japan V-school Workshop "Crisis Communication Ideation”"
閉会式:修了証書授与式
フェアウェルパーティー