サマースクール体験記③

工学部 機会工学科 2年
柳本 知輝 さん

 

サマースクール体験記

このサマープログラム期間中に、私たちは多くの自主交流の機会を設けました。具体的には、30人ほどでの南京町観光、神戸大学七夕祭への参加、飲み会、たこ焼きパーティーを行いました。また個人としては、留学生と一緒に温泉に行ったり、抹茶をたてたりしました。10日ほどの短い期間ではありましたが、積極的に行動することでコミュニケーション能力を伸ばし、また互いに親密な関係を築けるに至ったと思います。そういった経験から得た学びを3つにわけてお話します。


英語学習の必要性と英語以上に大事なスキル

私は高校時代も現在もあまり英語が得意ではなく、特にリスニングとスピーキングには強い苦手意識があります。実際に留学生たちと対峙した際も留学生たちの英語のスピードと発音に耳がついていかず2、3割ほどしか理解できないという状況でした。ただ、そういった状況でも“何かを話した感”と“話していることを理解したい感”をしっかり出すことを意識しました。そうすると留学生たちは別の表現を用いたり話すスピードを変えたり、時に翻訳アプリを用いたりしてきちんと伝わるようにしてくれました。

ここで得た学びはたとえ英語力が拙くてもコミュニケーションを取りたいという気持ちを出すことができればきちんとコミュニケーションをとることができるし、仲良くなることもできるということです。一方で、深く充実した会話をするためには英語力が不可欠であると感じました。特に留学生多数人対日本人一人で話す際は留学生同士は日常会話のスピードで話すため相当なリスニング力がなければ会話においてかれてしまいます。工学系グローバル人材になるためには、翻訳技術が向上している現在においても英語力が必要であると再認識しました。


留学生から学んだ異文化への接し方

私達日本人学生は積極的に日本文化を紹介し、留学生はそれをすすんで受け入れてくれた10日間でした。留学生の一人がワンピースの麦わら帽子をかぶって来てくれたことも印象的でした。また、留学生たちは積極的にひ日本文化について質問してくれました。アニメや観光地、ご飯やお酒など。外国の人たちが日本文化に興味を持ってくれたのは非常に嬉しく感じました。私たちが来年の春オーストラリアに訪問する時にも、積極的にオーストラリアの文化に触れていきたいと思います。そういった姿勢が国籍の違う人同士で文化交流をする上で大切なことであると感じました。



留学生との交流で注意した点

オーストラリアは多国籍国家なだけに、留学生の出身国、宗教は様々でした。初日に留学生達と工学部食堂に行った際にイスラム圏の学生から豚肉が入っているか聞かれ大変戸惑いました。それ以来、イスラム圏やベジタリアンの学生との食事では、彼らでも食べられるようなメニューがあり、日本を感じられるような店を選ぶように注意しました。
またたこ焼きパーティーを開いた際もみんなが食べられるものかに注意しました。
プログラムが終わってから振り返ってみるとホスト側として、どんな留学生でも食べられるような店をしっかりリサーチすべきだったと反省しています。