サマースクール体験記①

工学部 市民工学科 2年
星野 しずか さん
サマースクール体験記
この10日間は、とても充実した日々でした。新しい人、文化、国、言語、さまざまなものに触れ、新しい自分をも発見できました。
新鮮かつ刺激的な毎日は、今までにない成長と自信創出につながり、今後の活動においても私を支えてくれるでしょう。
今回の異文化交流での実りを共有したいと思います。
異文化交流を通じて学んだコミュニケーションの工夫

今回のプログラムに参加した留学生は様々な背景を持ち、英語が第一言語でない人のほうが多かった。何も気にせずに英語を話していては、伝えたいことが届かないことも多かった。お互いに完璧な英語の言い回しや文に感情を載せる方法を知らないため、仮に言葉は伝わっていたとしても、その背後にある感情や考えを見せることは難しかったです。完璧な英語を話そうとはせず、声のトーンや身振り手振り、表情を大げさにするくらいがちょうどよかったです。興味深いのは、最終日のほうが初日よりも正しい英語を話す能力は落ちているように感じたことです。それでも、コミュニケーションをしっかりとれていると感じたのは最終日であり、言語能力とコミュニケーション能力は必ずしも一致しないことを経験的に理解することができました。
日本文化を伝える側としての気づきと難しさ

文化を伝えるためには、伝えられる側に知りたいという好奇心や意思が必要であると気づきました。ただ知識として伝えることができても、本当に理解するためにはその背景にある日本人の考え方や生き方に実際に触れ、体験することが重要であると感じました。それを特に実感したのは、食文化を伝えようとしたときでした。日本には、タコや納豆、刺身など海外では食べない食材が多く、勧めても毛嫌いして食べない人が多かったです。また、銭湯でも裸になることに抵抗を感じ、嫌がる人が多かったです。おそらく、すでに自分の国の文化で悪いとされているものを他の文化ではよいといわれても、区別することが難しいのだと思います。逆に善悪の価値基準がない文化については、興味を示し、たくさん質問をしてくれました。アニメや恋愛、ファッションなどです。アニメはワンピースが人気なようで、麦わら帽子をかぶっている留学生が二人もいました。日本では人気が落ち着いているものでも、海外では依然として高い人気を誇っているということを知れたのは面白かったです。
プログラムを通じて得た一生モノのつながり
今回出会った留学生はその場限りのつながりではなく、今後も続いていくものだと確信しています。サマープログラムが終わって1か月経った今でも、SNS上での交流が続いており、お互いの日常をシェアすることが小さな喜びとなっています。留学生の投稿を見ると、海外での生活の様子を疑似体験しているようであり、こちらも日本での生活を発信するとよい反応が返ってきます。今回広がったネットワークを大切にし、今後の糧として大事にしていきたいです。

